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ACTIVITY

​活動

年間活動
主な年間活動

主な年間活動

7月 呼吸器内科養成塾

呼吸器疾患のテーマについてのエキスパートの分かりやすい講演です。

10月 研修医のための呼吸器セミナー

呼吸器内科に興味を持った研修医に向けて呼吸器内科のいろはを教えます。

名古屋大学、名古屋市立大学、藤田医科大学、愛知医科大学合同で開催します。

12月 同門会

名古屋大学同門が集まり、1年間の活動を振り返ります。

診療及びダイバーシティへの取り組み

当科では完全当番制を採用し、夜間や休日業務の軽減を行っております。また、誰でも働きやすい環境を目指し、男女ともに育児休暇や時短業務など希望に合わせて積極的に取り入れております。

例1: 10時~15時の時短勤務

例2: 男性、出産後14日間の育児休暇

診療及びダイバーシティへの取り組み

ライフステージに合わせて働き続けるために

平成21年卒 松澤 令子

呼吸器内科は感染症、アレルギー、悪性腫瘍、びまん性肺疾患、集中治療・呼吸管理など様々な領域にまたがる内科らしい内科です。この数年で治療方法が大きく進歩している分野も多く面白い科だと思います。
私自身は肺がん領域に興味を持ち安城更生病院での後期研修修了後に国立がん研究センター東病院の呼吸器内科レジデントとして赴任しました。その後西知多総合病院での前期赴任を経て大学院へ入学し、がんグループで臨床研究を中心に行い学位を取得、現在は子育てをしながら愛知県がんセンターに勤務しています。
2020年大学院2年生のときに半年間休学をして出産しました。コロナ禍と出産後の激変した生活の中で感じたことは、その時の状況に応じて働き方を相談できることのありがたさです。大学院への復学にあたっては当時の医局長の若原先生や現医局長で私の直属の上司だった森瀬先生を始め医局の先生方の支援のおかげで仕事量を調整しながら無理なく復帰することができました。産後の体調や家庭の状況(保育園問題、パートナーの仕事量/育休/時短勤務/家事分担など)に応じて仕事量や復帰の仕方を相談できたのはとても助かりました。夫が3ケ月の育休を取得できたこともありますが、それほどブランクなく研究を完遂し無事に学位も取得することができたのは、周囲の方々の理解と協力があってこそだと実感しています。
呼吸器内科は夜間呼び出しが特別に多い科ではありませんが、主治医として担当する患者数は多く、時間外の業務が発生することは珍しくありません。私たちよりも上の世代で子育てと仕事を両立されている女性医師の方々はある種特別な精神力・体力を持っておられて、自分自身のロールモデルとするのは難しかったように思います。また男性医師の中にも家事や育児をしながら仕事を続けたいという先生方も増えてきました。近年、名古屋大学呼吸器内科の医局は関連病院を含め完全当番制の導入や人事面での配慮により、かなり働きやすくなっていると思います。
最近は転職サイトや仲介業者も充実しており、医局に入らずフリーランスで働くという選択肢もあります。医局に入ると他の医局員との調整が必要になるので人事や業務、研究内容などが必ずしも自分の思い通りにならないこともありますし、医局員として振り分けられたdutyを分担する必要もあります。
それでも、それぞれの事情や環境が変化する中で、医局の組織的な支援が受けられるのは大きなメリットです。キャリアアップに関してだけでなく、妊娠出産育児や自分の病気、家族の介護などさまざまな事情で仕事をセーブしなければならないときにも相談に乗ってもらえます。関連病院との勤務条件の交渉も支援してくれます。名大呼吸器内科では入局時や大学院入学など状況の変化が生じる時に教授や医局長と直接面談する機会がありとてもコミュニケーションがとりやすい環境です。さらにパートナーが別の科の名大医局に所属している場合は科を超えて調整していただける場合もあります。私は夫が名古屋大学の腎臓内科に所属しており、夫の育休取得や勤務条件など多大なご配慮をいただき感謝しかありません。
やりたいことがあれば、学位取得を含め研究面の支援は手厚いですし、臨床で困ったときにもそれぞれの分野のエキスパートの先生方に相談にのってもらえます。医局を通して縦のつながりも横のつながりも増え情報交換や人脈ができますし、それ以上に仲間として応援してもらえることは精神的な励みになると思います。名古屋大学呼吸器内科に興味を持ってくださっている先生方、今後の医師人生に迷っている先生方、ぜひ一度ご相談ください。

ダイバーシティ
留学
留学

留学

当科では世界トップクラスの研究に触れ、国際的な研究者を輩出するために

積極的に海外留学を支援しています。

留学実績のある(研究)施設

この他にも先生方に合った病院や希望先への留学を支援します

現在留学中の先生からの便り

平成19年卒 安藤 啓

同門の先生方には平素より大変お世話になっております。私は、2021年4月よりアメリカのミシガン州にあるミシガン大学に留学しています。ミシガン大学は、創立200年以上の大変伝統のある大学で、州内に3つのキャンパスを有しておりますが、その中で最も大きいキャンパスが私の所属するアナーバー校です。アナーバーは、デトロイトの郊外、西方60kmに位置し、11万人ほどの人口のうち、大学生が約4分の1を占める学園都市です。治安の悪さで有名なデトロイト近郊ということで、渡米前は街の治安を心配していましたが、実際に来てみると、とても治安が良く、人々はみな親切で、自然豊かな美しい街でした。大学のキャンパスは、アナーバー市内にナゴヤドーム30個分もの敷地を有するほど、実に広大で、キャンパス内を移動のためのバスが縦横無尽に走っています。また大学病院も巨大で、医学部を含む40近い施設に、3900人の教員、6000人の看護師、1800人の研修医が勤務しています。医学部の一角にあるBiomedical Science Research Building(BSRB)の研究室が私の勤務先で、日々、線維芽細胞のMethylationメカニズムについての研究に励んでいます(写真1)。

現在留学中の先生からの便り_1

写真 1

研究には、特殊なノックアウトマウスを用いています。大学院時代に橋本先生や阪本先生からご教授頂いたことが基礎となり、RNAやProteinを扱う実験、遺伝子工学などにも、スムーズに取り組むことができています。Labは、P IであるPhan先生、留学生である私を入れて4人と少数精鋭ですが(写真2)、人数が少ない分、まとまりがあって温かい雰囲気に包まれています。すぐに研究の相談もすることができ、非常に恵まれた環境だと思います。またPhan先生の伝手で、NIHをはじめ、色々な研究機関で行われる会議にも参加する機会がしばしばあります。最先端の研究をされている先生方の考えを直に拝聴することができ、大変有意義に感じています。限られた期間ではありますが、留学中に出来る限り多くを学び吸収したいと思います。
また、COVID19についても、動態と現況を述べさせていただきます。まず、私が渡米した2021年4月はちょうどミシガン州の第3波のピークにあたる時期で、スーパーなどでも人数による入場規制が実施されていました。一部の都市でもアジアンヘイトの事件が発生し、日本でも連日のように報道されていたので、当初は不安でいっぱいでした。しかし、実際には、先述のようにアナーバー市内は大変穏やかで治安が良く、今日にいたるまで差別的な言動を受けたり、危険や脅威を感じたりしたことはありません。感染については、2021年末にオミクロン株の流行後は、それを上回る感染は起きておらず、現在ではほとんど全ての規制が撤廃されている状況です。バスや飛行機、小学校などでもマスクの着用義務はなく、パンデミック前の状況とほぼ変わりない状況に戻っています。

現在留学中の先生からの便り_2

写真 2

最後にアナーバーのおすすめのアクティビティを一つ紹介させていただきます。ずばり、アメリカンフットボールです。ミシガン大学アメリカンフットボールチームは全米屈指の強豪校で、秋の週末になると、「ビックハウス」と呼ばれる大学のスタジアムに10万人もの人々が詰めかけて応援します(写真3)。10万人の人々が、チームカラーである紺色と黄色の帽子、ジャージなどを身に着けて集まる様子はとても壮観で、心を揺さぶられます。初めてフットボールの試合を観戦した私も、試合終了間際には、「Go Blue!」と応援歌が自然と口をついて出るようになっていました。今後、秋にミシガン州を訪れる機会があれば、是非一度観戦されることをお勧めします。想像を遥かに超えた一体感、スケール感、圧巻のパフォーマンスに、きっと感動することでしょう。
留学は渡米をするまでの手続きの煩雑さ、渡米後のセットアップなど、大変なことも多々ありますが、これまでにない、貴重な経験を得られるチャンスにあふれています。日本中から集まった新進気鋭の先生方との交流は、留学で困難を感じる時、常に私の大きな力となってくれます。長く現地で活躍されているベテランの先生方、日本以外の世界中の研究者とも知り合い、興味深い話を直接聞くことができるのも、留学をしたからこその経験です。留学できたことを、私は心から良かったと感じておりますし、これから留学を考えている、あるいは少しでも興味をお持ちの先生方には、是非ともお勧めしたいと思います。最後になりましたが、留学にあたりPhan先生を紹介して下さった橋本先生、またお力添えをいただきました長谷川先生、川部先生、いつもご支援いただいております石井先生、医局の先生方、同門の先生方に心より感謝申し上げます。

現在留学中の先生からの便り_3

写真 3

平成21年卒 鈴木 淳

留学先の国・大学

アメリカ合衆国(イリノイ州シカゴ)
Northwestern University Feinberg School of Medicine

留学を決断したきっかけや目的

私はこれまで肺線維症の研究に多くの時間を注いできましたが、治療に繋がる分子の研究を行いたいとずっと考えていました。ヒトの検体解析からマウスの実験まで、最新の技術を用いてあらゆる角度から研究を出来る環境を求めて、留学することを決めました。

留学でどのような経験が得られますか?

世界の最前線で研究をしている先生方と様々な議論をしながら研究ができるのはかけがえのない経験となります。我々のラボは肺線維症の単一細胞RNA解析を世界で初めて報告しており、様々な生物統計の専門家と一緒に解析を行うことができます。また、日本ではあまり馴染みのなかった最新の解析系なども身近にあるため、自分次第でどんどん色々なことに挑戦できます。

ズバリ留学してよかった点やここだけの苦労話など

研究に集中できる時間と環境があるのは最も大きな利点であると思います。最新論文のレビューから綿密な実験計画まで多くのことをこなす中、別のポスドクの実験を手伝ったり、コラボレーションの企画を行う必要があるため、環境はとても大切です。我々のラボは多国籍なグループであり、様々な文化の違いを知ることが出来ます。そのギャップに当初は苦労することもありましたが、現在はとても楽しむことが出来ています。また、別のラボとの垣根がとても低く、Nature・Cell・Scienceの姉妹誌に論文を出している先生方に気軽に相談したり、コラボレーションできるのも大きな魅力の一つです。シカゴの夏は湿度が低いため過ごしやすく、様々な音楽祭も開催されます。一方、冬は-20℃以下になる日も多いため、しっかりとした防寒対策が必要になります。

最後に他の先生に向けてメッセージ

このような留学の機会を与えて頂きました医局の先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。若手の先生方が世界への壁を感じるか、身近に思えるかは自分の熱量次第だと思います。是非とも挑戦してください!

現在留学中の先生からの便り_4
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